長谷部選手は、日本代表で必要不可欠な選手です。世界で通用する技術は、もちろん人間力・分析力は世界トップクラスのように思います。
今回は、長谷部誠選手の評価についてみていきたいと思います。
目次
長谷部誠の凄さとは?
長谷部誠選手の凄さは、日本でもドイツでも評価されているということです。
一見すると地味な存在のように見えて、その中にきらりと光るものがあるのが、サッカー日本代表のキャプテン長谷部誠選手です。
その長谷部誠選手への評価は、日本より、むしろドイツの方が高いようなのです。「ついにリーダーに!」「引退後は幹部としてフロント入りを要望されている!」
などといった声もありますが、長谷部誠選手の評価の決めセリフは、なんと「長谷部誠はベッケンバウアー的存在?」とのこと。
ベッケンバウアーといえば、ドイツの至宝で、ブラジルのペレやジーコ、アルゼンチンのマラドーナやメッシのような存在です。
そのベッケンバウアーに長谷部誠選手が例えられるというのは、いくらなんでも褒めすぎではないか?と筆者としては思います。しかし、ドイツではそのくらいの存在感と信頼感があるということでしょう。
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そして、最近の発言として、「日本復帰も考えている。」という大ニュースもありました。そこで今回は、長谷部誠選手のプレースタイルや評価、そして海外の反応や日本復帰などをみていきます。
長谷部誠のプレースタイルと評価
長谷部誠選手への評価、とくに地元ドイツでの評価ですが、これは我々日本人が考えているより遙かに高いのです。
ちなみに、長谷部誠選手は、
イタリアやスペインとは、考え方が合わない。
自分にはドイツやイギリスの方が、考え方が合っているように思える。
と語っていました。
これは長谷部誠選手の性格を、多少なりとも知っている人ならば、思わずニヤリとするでしょう。
なぜなら、長谷部誠選手の性格の特徴は、超生真面目・超堅物・超綿密だからです。全ての表現に『超』がつくところが凄いですね。
この性格では、チャラチャラ大雑把タイプのイタリアやスペインとは、考え方が合わないのも当然でしょう。
一方、ドイツ人の方から見ると、「おお!俺たち以上に堅物で真面目なのが来たな。こいつはいい奴だ!」となるわけです。
さきほど、長谷部誠選手がフランクフルトから、引退後には幹部入りを要望されている、と書きました。これは本当にフランクフルトが長谷部誠選手の引退後には、フロントとして、幹部級のポストを用意しているとのことなのです。
フランクフルトSD(スポーツディレクター)の言葉より
長谷部がいつか現役を引退したら、我々は彼に非常に重要なポストを用意することを考えている。
フランクフルトにとっては貴重な巨大マーケットである日本においては、彼はベッケンバウアーのような存在だからだ。
キャリアを終えた後も、彼とは末長く付き合いを続けていけることを期待している。
と語っていますし、これは事実なのでしょう。
その理由は、長谷部誠選手が持っている、人を引っ張っていけるキャプテンシー・人柄によるものかと思います。
長谷部誠選手は、日本代表のキャプテンだけではなく、フランクフルトの前に所属していたヴォルフスブルクでもキャプテンを務めていました。
異なる国の異なるチームで、キャプテンを務められる能力は、幹部から見ると非常に貴重で頼もしく思えるのでしょう。
長谷部誠選手の引退後には、アメリカのMLS(メジャー・リーグ・サッカー)でのプレーを考えている、という話もあります。それが事実かどうかはわかりませんが、筆者には長谷部誠選手は、アメリカよりもやはりドイツの方が合いそうな気がします。
それにしても、外国人の長谷部誠選手を、自国最大のサッカーの英雄、ベッケンバウアーに比肩するというのは、並たいていの評価ではありませんね。
ある時練習中に、フランクフルトの統括者であるファルケンハイム氏がやって来て、
長谷部誠はまさにプロ選手のお手本だ。
クラブに残って欲しい。
と言ったそうです。
・それに優れた対人能力
・ボール奪取能力
・危機察知能力
サッカー選手としての能力のバランスが取れていて、しかも個々の能力が高く信頼感のある選手です。日本にいたころの時代は、配球能力は高いが、ややフィジカル面で難があるとされていました。
しかし、長谷部誠選手がドイツに渡ってからは、屈強なドイツの選手にもまれたためか、フィジカル面でも非常に強くなりました。
そのため、ブンデスリーガのチームでは、長谷部誠選手がサイドバックとして起用されることも多くなったのです。
日本代表ではボランチがメインですが、キャプテンとしての統率力や語学力など、そのキャプテンシーは歴代監督に非常に高く評価されています。
どの監督の下でも不動のキャプテンとして活躍しています。ある特定の能力が飛び抜けてはいるが、その他の能力は平均的あるいは平均以下という選手。
特定の飛び抜けた能力はないが、全てあるいはほとんどの能力が平均以上という選手。このどちらが優れた選手といえるのでしょうか?
これは非常に難しい問題で、その人の好みと考え方によって、大きな違いが出るでしょう。
飛び抜け型の代表格は、中村俊輔選手とか本田圭佑選手など、平均型は長谷部誠選手や遠藤保仁選手というところでしょうか。
長谷部誠への海外の反応は?
長谷部誠選手について、ドイツ各紙やサッカーファンによる、海外の反応を紹介します。
3はほぼ平均的で、2となるとかなり優秀というところ、1は滅多にありませんが、『最高!』という感じの評価ですね。それでは、ドイツ各誌とフランクフルトサポーターによる長谷部誠選手の海外の反応を、以下にまとめてみます。
sportal誌 1.5
sporta誌の読者採点平均 1.8
「ハセベは今日、またしても凄かった!」
「たまにはハセベに感謝のコメントしないとな!素晴らしいパフォーマンスだったぞ!」
「いつもハセベは大いに役に立つ存在だ。ハセベがいる時といない時の試合を比較すると、いた時の方が俺はずっといいと思う。」
「サッカー神の復活だ!」
「今日はハセベも強烈だったね。」
「今日もまたハセベを本当に気に入った 守備を安定させて、とても重要なコントロールセンターだった。」
「ハセベの評価は1だ!セクシーなアシスト!試合全体のできはさらに熱かった。」
「ハセベは1.5!」
「ハセベは1.5だ。大きなミスなしだし傑出していた。彼のプレーには筋が通っていたな。」
「ハセベは当然1以下だ」
「ハセベはあまりに重要だ。」
「ハセベは間違いなく安定させる柱だったな。先週はそれがなくて困っていたんだ。こんな風にいつも継続してプレーして欲しいな。」
「ハセベはファンタスティックだった。」
「昨日はうちにとってハセベのような選手が、計り知れないほど重要だってことに気かついたよ。昨日はほとんどミスがなかった。」
「ハセベは1だ。完全にプレーメーカーだね、試合を作っていた。」
「ハセベは1、今日はほとんど圧倒的と言えるほどだった。とくに前半はうちの試合を作ってたよ。個人的にはマン・オブ・ザ・マッチだな!」
長谷部誠選手に対して、サポーターからは、ほとんどが1に近い評価を得ていますね。
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続いては、他チームのファンによる、海外の反応です。
・(バルセロナサポ)「彼のスキル集を作ったら、30分では済まないだろうな。30分のスキル集が毎月1本のペースで作れるぞ。」
このように、ドイツ内外で、長谷部誠選手は非常に高く評価されていることが、よくわかるかと思います。ところが日本国内での評価は、意外かもしれませんが、海外よりずっと低いのです。
理由はおそらく、日本人はサッカーIQが低いということです。海外のサポーターはサッカーIQが高い。試合観戦で好プレーの時に盛り上がる場面が全く違うというところが結論づけられる所以です。
それにしても、日本人である長谷部誠選手が、母国である日本より、異国であるドイツの方が評価が高いと聞いて、不思議だという人も多かったのではないでしょうか?
日本は、学校教育がそもそも答えを一つに絞りがちで、多くの人が一流の考えを持てる人は少ない。八方美人が多く、自分を見失う人が多いこともこのせいだと私は思っています。
だからこそ、大事な時に緊張する人が多くそこで結果を残すことができない。しかし、長谷部選手は、多くの一流選手とコミュニケーションをとることで一流の考え方を咀嚼しているから、やるべきことがわかっているということなのです。
これは、日本ではずっと分かられないことなんでしょう。頭をどう使うか?それは日本では教われないのですから。自分で、何かを極めるまではこの意味もおそらく分かることができないと思います。
長谷部誠が日本に復帰?
先日、長谷部誠選手の言葉として、「選手生活の最後は、日本でプレーして終わりたい。」というものがありました。
長谷部誠選手は、2017年3月のバイエルン・ミュンヘン戦でひざを負傷し、その後手術も行い、それ以後は長らく試合からは遠ざかっていました、
しかし、2017年8月12日にはカップ戦ではありましたが、4部エルンテブリュック戦に先発出場、途中からですがキャプテンも務めたのです。
長谷部誠選手とフランクフルトの契約は、2018年のロシアワールドカップ大会中に満了となります。
となると、フランクフルト残留か、それとも移籍かは、後数ヵ月で決めなければなりません。
長谷部誠選手の言葉では、
可能であれば、1年か2年、故郷でプレーする事も考えています。
その後、再びドイツに戻ってくるつもりです。
とのことなのです。
この『その後、再びドイツに戻ってくるつもり』というのは、前項で書いた幹部級のポストを用意しているというあれのことなのでしょう。
長谷部誠選手の性格面から見ても、コーチや監督としての適性は十分過ぎるほどあると思われます。
また、チームとしては、クラブの強化担当のフレディ・ボビッチ取締役は、こう語っていました。
強化担当のフレディ・ボビッチ取締役の言葉より
マコトは真にトップ級のプロ選手だ。
健康であれば、我々にとってものすごく貴重な選手だ。
彼のコンディションや安定性に関しては、もう少し様子を見ていきたい。
当然、彼の将来について、これからの数週間に彼と話し合うことになるだろう。
ということは、契約延長の話が既に出ているということになります。
月日が流れ、結果は長谷部誠選手はフランクフルト残留となりました。今後、日本に戻ってきてJリーグでプレーし、最後はアメリカのMLSでプレーしてサッカー現役サッカー選手を終えそうですね。
その後、フランクフルトで幹部級のポストとしてサッカーに関わるのか、それとも日本の指導者として経歴を積んで日本代表の監督になるのか今後が楽しみですね。
長谷部誠のこれからと海外での評価は?
長谷部誠の海外の評価が高いことは上記で伝えました。
年齢を考えれば、パフォーマンスは落ちていくはずなのになんでなのか?そう思う人もまだ多いと思うので、さらに調べていきます。
ある試合後のドイツ誌では、長谷部誠に対して、こんな評価をしていました。
「彼は、本当に35歳になったのか? ルーカス・ヘーラーに対するセンセーショナルな防御を見せ、守備で主権を握った。ボールに対する最も優れたアクションを見せていたのは、長谷部だった」
サッカーの本場であるドイツでの評価は高いです。
監督からの信頼も高いですし、こんなことまで言われていました。
「マコト抜きにウチの試合は成立しない」
ここまで言わせるとは、長谷部誠は、まだまだブンデスリーガでやって行けそうです。
ドイツでも評価は高いものだということは理解していただけたと思われますが、昨年の2018年には、アジア・サッカー連盟(AFC)から表彰されていました。
海外でプレーする(アジア圏外)アジア人選手が対象の最優秀インターナショナル選手賞を受賞した長谷部誠。
この受賞を受けて、海外からの反応もあったようです。ここでは、ドイツ以外の国からの声を載せたいと思います。
・34歳にして本当に良いシーズンを送っているのはかなり常軌を逸している。ポカールを制覇して、リーグ戦を8位で終えたフランクフルトで重要な選手。
・W杯から帰ってきてから、フランクフルトでポジションを再び奪取、絶好調のチームで安定して存在感を発揮。
・日本史上最高の選手の一人の長谷部誠は受賞に値するよ。
海外の方からも評価されていたのです。目立つのは前線の選手が多い中で評価をされることは素晴らしいことです。
※ここ最近試合から遠ざかっていた長谷部誠ですが、2020年2月4日(現地)のライプツィヒ戦で出場しました。評価は、まずまず。2020年初出場であったので、今後、コンディションを上げて良いパフォーマンスを見せてくれるでしょう!
今は、ボランチではなくリベロのポジションでプレーをしている長谷部誠ですが、フランクフルトでは、どんな感じでプレーをしているのでしょうか?
※2020年には、ボランチ、アンカーのポジションでプレーしています。長谷部誠のフランクフルトでのプレーを見てみたいと思います。
長谷部誠は、将来指導者になろうと考えている?
長谷部誠も次のことを考えていると思われますが、現在2020年は、フランクフルトでのプレーのことしか考えていないと思われます。指導者になれば、素晴らしい指導者になれると思われますが。
そんな長谷部誠の人間性が認められたようで、フランクフルト側は、
「長谷部誠と契約延長の話し合いを始めている。彼には特別な価値があり、引退後に私たちのクラブであるポジションを用意することを考えている。日本市場は私たちにとって重要。彼は日本でベッケンバウアーのような存在。引退後、長いスパンで共に働くことを想像している」
「彼はクオリティーとカリスマ性を備え、その落ち着きとプレービジョンでチームが必要とする安定感を与えてくれる」
「我々のコーチとして働くことも考えられる」
という話までしていた。
海外のクラブでコーチの話!引退後まで考えてもらえるまでの評価は凄いことです!
日本人選手で海外で、ここまで評価された選手っていましたっけ?私の中では、長谷部誠が初めてなような気がします。
選手としてだけでなく、人間性も評価をされた長谷部誠は凄いの一言。もし、フランクフルトのコーチとかになれば、若い世代の日本人選手が海外挑戦しやすくなりそうですね。
フランクフルトになってしまいますが。長谷部誠という理解力のある人物がいてくれれば安心もできますしね。
まだ、現役で頑張ってくれると思いますし、今シーズンのフランクフルトは調子が良いので、ヨーロッパリーグ出場圏内の順位にいます。(2019年2月27日時点。)
チャンピオンズリーグ出場圏内の4位まで勝ち点5の差なので狙えなくはないです。来シーズン、チャンピオンズリーグの舞台で長谷部誠の姿が見られるように、勝ち点の取りこぼしに気を付けて欲しいですね。
※残念ながら、チャンピオンズリーグの舞台に立つことはできませんでしたが、ヨーロッパリーグで活躍しています。
今シーズンは、新システム導入で出番が少なくなりました。今後、どのぐらい出場機会が与えられるのかが気になりますが、もう一度、リベロで見て見たい。
いまだに、海外でも評価される長谷部誠には期待しています。
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本田
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