UEFAチャンピオンズリーグ(旧欧州チャンピオンズカップ)は、欧州最高峰のクラブが集い、世界のサッカー史を彩ってきた舞台です。
ここで得点を重ねることは、選手の名誉・実力・勝負強さの証。
この記事では、最新の通算得点ランキングと1955–56シーズンから2024–25シーズンまでの歴代得点王一覧を完全掲載。
さらに、各シーズンのエピソード、得点パターンの傾向、時代別分析、そして得点王になるための条件まで徹底解説します。
目次
通算得点ランキング(2025年最新)
ゴール記録に刻まれた“レジェンド”たちの軌跡
このランキングは、単なる数字ではなく、CLの歴史そのものを映し出しています。
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準決勝・決勝で決めた劇的ゴールや、グループステージでの量産劇など、それぞれの数字には物語があります。
順位 | 選手名 | 通算得点 |
---|---|---|
1 | クリスティアーノ・ロナウド | 140~141得点 |
2 | リオネル・メッシ | 129得点 |
3 | ロベルト・レヴァンドフスキ | 約105得点 |
4 | カリム・ベンゼマ | 90得点 |
5 | ラウール・ゴンサレス | 71得点 |
6 | ルート・ファン・ニステルローイ | 約60得点 |
7 | アンドリー・シェフチェンコ | 約59得点 |
8 | トーマス・ミュラー | 約57得点 |
9 | キリアン・ムバッペ | 約55得点 |
10 | ティエリ・アンリ / モハメド・サラー | 約51得点 |
締めの一言
このランキングの顔ぶれを見ると、強豪クラブと大舞台での勝負強さがいかに重要かがわかります。
特にロナウドの17ゴールシーズンは、単年記録として未だに破られていません。
歴代得点王一覧(1955–56〜2024–25)
70年分のゴールキングの記録と物語
得点王の座は、戦術、試合数、選手のスタイルの変化に伴って移り変わってきました。
ここでは、その歴史を一覧表で振り返ります。
歴代得点王一覧(1955–56〜2024–25)
シーズン | 得点王(選手・クラブ) | 得点数 |
---|---|---|
1955–56 | ミロシュ・ミルティノヴィッチ(パルチザン) | 8 |
1956–57 | デニス・ヴァイオレット(マンチェスターU) | 9 |
1957–58 | アルフレッド・ディ・ステファノ(R・マドリード) | 10 |
1958–59 | ジュスト・フォンテーヌ(ランス) | 10 |
1959–60 | フェレンツ・プスカシュ(R・マドリード) | 12 |
1960–61 | ジョゼ・アグアス(ベンフィカ) | 11 |
1961–62 | ハインツ・シュレール(ニュルンベルク) | 8 |
1962–63 | ジョゼ・アルタフィニ(ミラン) | 14 |
1963–64 | ヴラディカ・コヴァチェヴィッチ(パルチザン)、サンドロ・マッツォーラ(インテル)、プスカシュ(R・マドリード) | 7 |
1964–65 | ジョゼ・トーレス(ベンフィカ) | 11 |
1965–66 | フロリアン・アルバート(フェレンツヴァーロシュ)、エウゼビオ(ベンフィカ) | 7 |
1966–67 | ピーペルンブルク(フォアヴェルツ・ベルリン)、ポール・ファン・ヒムスト(アントワープ) | 6 |
1967–68 | エウゼビオ(ベンフィカ) | 6 |
1968–69 | デニス・ロー(マンチェスターUtd) | 9 |
1969–70 | ミック・ジョーンズ(リーズ) | 8 |
1970–71 | アントニス・アントニアディス(パナシナイコス) | 10 |
1971–72 | ヨハン・クライフ(アヤックス)、アンタル・ドゥナイ(ウイペスト)、ルー・マカリ(セルティック)、シルヴェスター・タカチ(スタンダール) | 5 |
1972–73 | ゲルト・ミュラー(バイエルン) | 11 |
1973–74 | ゲルト・ミュラー(バイエルン) | 8 |
1974–75 | ゲルト・ミュラー(バイエルン)、エドゥアルド・マラロフ(アララト) | 5 |
1975–76 | ユップ・ハインケス(メンヘングラートバッハ) | 6 |
1976–77 | ゲルト・ミュラー(バイエルン)、フランコ・クチノッタ(チューリッヒ) | 5 |
1977–78 | アラン・シモンセン(メンヘングラートバッハ) | 5 |
1978–79 | クラウディオ・スルザー(グラスホッパー) | 11 |
1979–80 | ソーレン・レルビー(アヤックス) | 10 |
1980–81 | テリー・マクダーモット(リヴァプール)、グレーム・ソーンネス(リヴァプール)、ルムメニゲ(バイエルン) | 6 |
1981–82 | ディーター・ヘネス(バイエルン) | 7 |
1982–83 | パオロ・ロッシ(ユヴェントス) | 6 |
1983–84 | ヴィクトル・ソコル(ディナモ・ミンスク) | 6 |
1984–85 | トルベヨーン・ニルソン(IFKゲーテボリ)、ミシェル(ユヴェントス) | 7 |
1985–86 | トルベヨーン・ニルソン(IFKゲーテボリ) | 6 |
1986–87 | ボリスラフ・ツェトコヴィッチ(レッドスター)など多数 | 7 |
1987–88 | ゲオルゲ・ハジ(ステアウア・ブカレスト)など複数 | 4 |
1988–89 | マルコ・ファン・バステン(ミラン) | 10 |
1989–90 | ロマーリオ(PSV)、ジャン=ピエール・パパン(マルセイユ) | 6 |
1990–91 | ピーター・パクート(ティロル)、パパン(マルセイユ) | 6 |
1991–92 | セルゲイ・ユーラン(ベンフィカ)、パパン(マルセイユ) | 7 |
1992–93 | ロマーリオ(PSV) | 7 |
1993–94 | ロナルド・クーマン(バルセロナ)、ワイントン・ルファー(ブレーメン) | 8 |
1994–95 | ジョージ・ウィーア(PSG) | 7 |
1995–96 | ヤリ・リトマネン(アヤックス) | 9 |
1996–97 | ミリンコ・パンティッチ(アトレティコ) | 5 |
1997–98 | アレッサンドロ・デル・ピエロ(ユヴェントス) | 10 |
1998–99 | アンドリー・シェフチェンコ(ディナモ・キエフ)、ドワイト・ヨーク(マンUtd) | 8 |
1999–2000 | マリオ・ジャルデル(ポルト)、リバウド(バルサ)、ラウール(R・マドリード) | 10 |
2000–01 | ラウール(R・マドリード) | 7 |
2001–02 | ルード・ファン・ニステルローイ(マンUtd) | 10 |
2002–03 | 同上 | 12 |
2003–04 | フェルナンド・モリエンテス(モナコ) | 9 |
2004–05 | ルード・ファン・ニステルローイ(マンUtd) | 8 |
2005–06 | アンドリー・シェフチェンコ(ミラン) | 9 |
2006–07 | カカ(ミラン) | 10 |
2007–08 | クリスティアーノ・ロナウド(マンUtd) | 8 |
2008–09 | リオネル・メッシ(バルセロナ) | 9 |
2009–10 | 同上 | 8 |
2010–11 | 同上 | 12 |
2011–12 | 同上 | 14 |
2012–13 | クリスティアーノ・ロナウド(R・マドリード) | 12 |
2013–14 | 同上 | 17 |
2014–15 | ネイマール(バルセロナ)、ロナウド、メッシ | 10 |
2015–16 | ロナウド | 16 |
2016–17 | 同上 | 12 |
2017–18 | 同上 | 15 |
2018–19 | メッシ | 12 |
2019–20 | レヴァンドフスキ(バイエルン) | 15 |
2020–21 | ハーランド(ドルトムント) | 10 |
2021–22 | ベンゼマ(R・マドリード) | 15 |
2022–23 | ハーランド(マンC) | 12 |
2023–24 | ハリー・ケイン(バイエルン)、ムバッペ(PSG) | 8 |
2024–25 | セール・ギラシ(ドルトムント)、ラフィーニャ(バルセロナ) | 13 |
得点王の多くは決勝まで進出したクラブの選手であり、大舞台で結果を出せるかが最重要条件だと分かります。
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年代別の傾向と特徴
引用:goal
戦術・大会制度の進化とゴール数の関係
CL(旧欧州カップ)の歴史を振り返ると、ゴール数の基準は時代ごとに大きく変化しています。
これは大会形式・戦術トレンド・選手のフィジカル能力が影響しています。
欧州カップ創成期(1950〜1980年代)
出場クラブが限られ、ホーム&アウェー方式でも試合数は最大9試合前後。
得点王は8〜12ゴールが一般的。現在の基準で見れば少ないが、試合数を考慮すると非常に高い得点率。
戦術はシンプルな2トップやセンターフォワード重視。中央突破やロングボールからの得点が多かった。
代表例:ディ・ステファノ(R・マドリード)、プスカシュ(R・マドリード)
チャンピオンズリーグ時代前期(1992〜2000年代)
1992年から「チャンピオンズリーグ」に改称、グループステージ導入で試合数増加。
得点王は10〜12点が新たな標準。長期戦のため、コンディション維持が重要に。
戦術面ではカウンターアタックとサイド攻撃が主流化。クロスからのゴールやミドルシュートが増加。
代表例:ラウール(R・マドリード)、デル・ピエロ(ユヴェントス)
現代(2010〜2020年代)
戦術の多様化とフィジカル・技術水準の向上で、シーズン15ゴール以上も珍しくなくなった。
ウィンガーやサイドアタッカーが中央に切れ込み、得点源となるパターンが増加。
PK・FKを確実に決められる選手が得点王争いで有利に。
代表例:クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、エルリング・ハーランド
締めの一言
得点王の基準は1950年代の「8〜10ゴール」から、現代では「15ゴール以上」へと進化。
大会制度の変化と戦術革新が、その背景にあります。
選手別・国別・クラブ別傾向
引用:soccer-king
得点王を輩出する国やクラブには共通点がある
CLの得点王データを国籍・クラブ別に見ると、はっきりとした傾向が表れます。
国籍別の傾向
ポルトガル:ロナウドの活躍で突出。7度の得点王獲得は史上最多。
アルゼンチン:メッシが6度の得点王を獲得。南米出身選手の適応力の高さを示す。
フランス:ベンゼマ、ムバッペが近年の常連。テクニックと得点嗅覚のバランスが魅力。
近年はノルウェー(ハーランド)やエジプト(サラー)など、多様な国からの得点王も増加。
クラブ別の傾向
レアル・マドリード:通算得点・得点王獲得数ともにトップクラス。決勝進出回数の多さが背景。
バルセロナ:メッシ時代に得点王を量産。ポゼッション戦術と高精度パスワークで得点機会が多い。
バイエルン・ミュンヘン:レヴァンドフスキが象徴的存在。ブンデスリーガの圧倒的攻撃力をCLにも持ち込み結果を残す。
マンチェスター・シティ:ペップ体制下で得点源が分散する傾向も、ハーランド加入で一気に集中化。
プレースタイル別
裏抜け型:ムバッペ、ハーランドのようなスピードと決定力重視。
ポストプレー型:ベンゼマのようにビルドアップにも関わるタイプ。
サイドカットイン型:メッシ、サラーのようにウィングから得点を奪うタイプ。
締めの一言
国・クラブ・プレースタイルの分析から、得点王は「強豪クラブ×エースストライカー×得点機会の多い戦術」という方程式で生まれることがわかります。
トップスコアラーを獲得する3つの戦略
引用:bundesliga
実際に得点王を狙うなら何が必要か?
CLで得点王を取るには、単に決定力が高いだけでは足りません。
試合数の確保、役割、戦術適応力など多面的な要素が必要です。
強豪クラブへの所属と試合数の確保
決勝トーナメント常連クラブでプレーすることが前提。グループステージ敗退では得点数を積み上げられません。
例:ロナウドはマンU・Rマドリード・ユヴェントスと常に上位進出。
セットプレーキッカーの役割を確保
PKやFKを担当できれば、年間3〜5ゴールは追加が見込めます。
例:ロナウド、メッシ、ベンゼマはいずれもPKで得点を上積み。
長期戦を戦い抜くフィジカルとメンタル
CLは約9か月にわたる大会。負傷離脱やコンディション不良は致命的。
例:レヴァンドフスキは2019–20シーズン全試合先発で15ゴール。
締めの一言
得点王は「強豪クラブ×得点源の役割×継続的な出場」が揃って初めて現実的な目標となります。
さいごに
UEFAチャンピオンズリーグの得点記録は、70年近いサッカーの歴史と戦術の進化を映し出す鏡です。
通算得点ランキングは伝説を築いたレジェンドの証であり、歴代得点王はその時代の最強ストライカーの称号。今後も新たな記録とドラマが生まれる瞬間を、ファンとして見逃せません。
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本田

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