サッカー世界ランキングの決め方はどう決まっている。日本過去最高位になるのか?

ワールドカップもそろそろ終戦。

今回は、世界ランキングについて紹介していきます。

サッカー世界ランキングの決め方は?

2度の改定を経て、現在はどのようにランキングを決めているのか、見ていきましょう。

ランキングは、各国が国際試合を行って獲得したポイントによって決まります。対象となる試合は、過去48か月間(4年)の国際Aマッチ(A代表同士による国際公式試合)となります。

そして、勝ち点(A)試合の重要度(B)対戦相手の強さ(C)大陸連盟間の強さ(D)の数値を掛け合わせてポイントを計算します。

A 勝ち点

勝ち3点
引き分け1点
負け0点
PKでの
勝ち
2点
PKでの
負け
1点

B 試合の重要度

・ワールドカップ本大会4.0点
・大陸選手権(※)の本大会
・コンフェデレーションズカップ
3.0点
・大陸選手権の予選
・ワールドカップ予選
2.5点
・親善試合(小地域選手権も含む)1点

※UEFA欧州選手権、コパ・アメリカ、AFCアジアカップ、アフリカネイションズカップ、CONCACAFゴールドカップ、OFCネイションズカップの6大会

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C 対戦相手の強さ

対戦時点でのFIFAランキングで決定。

1位200
2位~149位200-相手国のFIFAランキング
150位以下50

D 大陸連盟間の強さ

大陸連盟ごとに割り当てられた定数をもとに、(対戦する2か国の定数の合計÷2)を大陸間連盟の強さを表す係数とします。

例えば、ブラジルと日本が対戦した場合は、(1.00+0.85)÷2=0.925となります。同じ大陸連盟間での対戦は、下記の定数がそのまま適用されます。(例えば、日本とサウジアラビアが対戦した場合の係数は、0.85となります)

南米サッカー連盟(CONMEBOL)1.00
欧州サッカー連盟(UEFA)0.99
アジアサッカー連盟(AFC)0.85
アフリカサッカー連盟(CAF)
北中米カリブサッカー連盟(CONCACAF)
オセアニアサッカー連盟(OFC)

計算方法

1試合で獲得するポイントの計算方法は、A×B×C×Dとなります。

  事例を使って確認

2017年8月31日、日本がワールドカップ出場を決めたオーストラリア戦を例に見てみましょう。

A(勝ち点)浅野拓磨選手と井手口選手のゴールによって2-0で日本が勝利を収めましたから、勝ち点は3点
B(試合の重要度)ワールドカップ予選なので、2.5点
C(対戦相手の強さこのときオーストラリアは45位でしたので、200-45=155
D(大陸連盟間の強さ)同じアジアサッカー連盟なので、0.85

➡A×B×C×D=3×2.5×155×0.85=988.125

このワールドカップ出場を決めた試合で獲得したポイントは988.125となります。このように、試合ごとにポイントを計算していきます。

そして、次のような方法によって最終的な獲得ポイントを集計します。

① 48か月を12か月ごとに4つに区切ります。

② 区切った12か月ごとに、上の計算方法によって獲得したポイントを合計し、その合計を試合数で割って平均値を計算します。(試合数が5以下の場合はすべて5とします)

③ 12か月ごとに求めた平均値に、直近の12か月から順に、100%、50%、30%、20%の割合を掛けて合計します。この合計が最終的な獲得ポイントとなります。

例えば、分かりやすいように、4つに区切ったそれぞれの12か月の間に、いずれも8試合行い、いずれも4000ポイント獲得したとします。

直近の12か月での平均値は4000÷8=500ポイントですね。100%の割合なので、500ポイントのままです。

その前の12か月では、平均値は同じく500ポイントですが、50%の割合なので250ポイントです。

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さらに前の12か月では、30%の割合なので、150ポイントです。

一番前の12か月では、20%の割合なので、100ポイントです。

➡これらを合計すると、500+250+150+100=1000ポイントとなります。

これをみて分かるように、直近の12か月のポイントが最重要視されます。これによって、サッカーファンの感覚とランキングのズレが少なくなるようにしています。

詳しくまとめておきます。

サッカーファンにはお馴染みの同ランキングは、約1カ月に1度更新。1993年に開始されて20年以上の歴史を持ち、順位算出方式が2度改定されている。

初期は、勝てば3ポイント、引き分けで1ポイントが与えられ、累計で順位が決まる方式。

2006年7月から続く現行方式も、賛否両論で様々な意見が交わされているが、重要度は増すばかり。

ワールドカップ予選や大陸別選手権の組み合わせのみならず、ワールドカップ本大会でのシード国決定の際にも活用されている。

既に参考程度にとどまらないだけに、算出方法はFIFAの公式サイトでも公開されている。

現行方式は過去4年間の国際Aマッチが対象で、実は算出方法もシンプル。各試合のポイント(P)は、結果(M)と重要度(I)、対戦国の強さ(T)、大陸連盟間の強さ(C)に基づいて、M×I×T×C=Pで算出される。

結果(M)は、ワールドカップでも親善試合でも関係なし。

全試合で勝利が3、引き分けが1、負けが0(PKの場合、勝ちは2、負けが1)という値に設定。重要度(I)は、親善試合や東アジアカップなど小地域選手権が1.0、ワールドカップ予選やアジアカップなどの大陸選手権の予選は2.5、大陸選手権の本大会とコンフェデレーションズカップは3.0、ワールドカップの本大会は4.0となっている。

続いて、対戦国の強さ(T)は対戦時の直近ランキングで決定。1位は200で、2位から149位までは200から相手の順位を引いた値、150位以下は一律50に定められている。

大陸間の強さ(C)は、南米サッカー連盟を1.0、欧州サッカー連盟を0.99、その他の大陸連盟を0.85と数値化。対戦2カ国の属する連盟の平均値を使用する。

1月に行われ、日本が2-0で勝利したアジアカップのグループ第3戦のヨルダン戦を例に計算すると、結果(M)は3、重要度(I)は3.0、対戦国の強さ(T)は107(1月発表のランキングでヨルダンは93位)、大陸間の強さ(C)は0.85。計算式に当てはめると、3×3.0×107×0.85=818.55となる。

ちなみに、昨夏のワールドカップのグループリーグで、オランダが当時1位だったスペインを破った試合の場合は、結果(M)は3、重要度(I)は4.0、対戦国の強さは(T)200、大陸間の強さ(C)は1.0(当時の値)。3×4.0×200×1.0=2400という、ハイポイントマッチだった。

上記の4つの値を掛け合わせた数字が、各国際Aマッチでの獲得ポイント。4年を12カ月ごとに4分割し、それぞれの期間で獲得ポイントを合計し、消化した試合数で平均値を算出する。

12カ月ごとの平均値を直近から100パーセント、50パーセント、30パーセント、20パーセントの割合で合算して弾き出された数字から、ランキングが決まる。

今回、先月に続いて1位の座を守ったドイツは、過去4年の合計ポイントが1728.78。直近12カ月における平均ポイントが1090.54で、以下が12カ月ごとに284.23(568.45ポイントの50パーセント)、225.42(751.40の30パーセント)、128.59(642.96の20パーセント)となっていた。

いかなる戦いでも、負ければ一切ポイントにならない弱肉強食のランキング。

1993年の開始以降でランキング1位の経験国は、現在のドイツの他、ブラジル、イタリア、アルゼンチン、スペイン、フランス、オランダの7カ国のみで、ワールドカップ優勝8カ国よりも実は少なかったりする。

209の国と地域が、毎月シビアに順位付けされていることを考えれば、ランキングに対する見方も変わるかもしれない。

日本はランキングは過去最高位になるのか?

アジアの中で戦うことが多い日本は、ランキングが低い相手と対戦することが多くなるため、C(対戦相手の強さ)、D(大陸連盟間の強さ)の影響をもろに受けます。

アジア内で勝ったとしても、獲得ポイントは大きく伸びません。

それではどんどんヨーロッパや南米の強豪国とマッチメイクすればいいかというと、負ければポイントは全くもらえません

弱肉強食の世界ですね。

日本が順位を上げるにはどうすればいいのか、いろいろなパターンで検証してみます。

親善試合でブラジルに勝った場合

A:3点
B:1点
C:200-2(位)=198(仮に2018.1のFIFAランキングを適用)
D:(1.00+0.85)÷2=0.925

➡A×B×C×D=549.45

ワールドカップ予選でオーストラリアに勝った場合

A:3点
B:2.5点
C:200-45(位)=155(2017.8のFIFAランキング)
D:0.85

➡A×B×C×D=988.125

ワールドカップ本大会で同じグループのコロンビアに勝った場合

A:3点
B:4点
C:200-16(位)=184(2018.6のFIFAランキングを適用)
D:(1.00+0.85)÷2=0.925

➡A×B×C×D=2042.40

【結論】
負けたらどんなに善戦したとしてもポイント0ですから、まずは負けないことが一番重要です。

ワールドカップ本大会で勝つことが、順位をアップするのに一番手っ取り早いことが分かりますね。

98年の9位が日本最高位です。しかしこれはランキング算出方法が変更される前の順位です。

最新FIFAランキング 61位

おそらく、一気に10位いないということは考え難いでしょうがかなり上がるのではと考えています。

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サッカー解剖者・本田

サッカー解剖者・本田

現役時代に全国大会を経験。 Jリーガーとプロの海外選手に指導を受け、「なぜ、日本の選手が上手くならないのか?」に気づき、そのサッカーでの『気づき』を子供たちに教えている。 また、小・中合わせて200人前後のサッカークラブの指導者として、サッカー上達への道しるべとなった経験がある。

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サッカー解剖者・本田

現役時代に全国大会を経験。 Jリーガーとプロの海外選手に指導を受け、「なぜ、日本の選手が上手くならないのか?」に気づき、そのサッカーでの『気づき』を子供たちに教えている。 また、小・中合わせて200人前後のサッカークラブの指導者として、サッカー上達への道しるべとなった経験がある。